リモートワークで見落としがちな組織横断の「弱いつながり」をつくり、アイディア不足を補って生産性の高いイノベーティブな組織に変革するにはどうするべきなのか。Vol.1では「弱いつながり」と「強いつながり」とは何か、それぞれのメリットにも着目しながらお伝えしました。
前回の記事
Vol.2以降では、実際に Teams と Teams アプリを活用して組織の「つながり」をつくり、イノベーションを意識したワンランク上の Teams 活用へアップグレードする取り組みを連載でご紹介していきます。ディスカバリーズで実際に行っている内容もご紹介しますので、参考となれば幸いです。
Vol.2の本記事では、Teams だけではアプローチしづらい全社での情報共有から「弱いつながり」へアプローチする取り組みをご紹介します。
Teams はチームやプロジェクトなど、少人数でのクイックなコミュニケーション・コラボレーションを得意としている一方で、全社など大人数への発信には不向き。そして Teams のチームの中での情報共有では、強いつながりにアプローチはできても、弱いつながりにアプローチしづらい場面が多いです。
弱いつながりをつくるには Teams での情報共有だけではなく、普段関わりの少ないより広い範囲のメンバーと相互に情報共有できる環境を用意し、うまく組み合わせて目的によって使い分けることが大切です。
私たちディスカバリーズでは、全社への情報発信は Teams アプリのエンゲージでストーリーとして発信していますので、一例としてご紹介します。各プロジェクト単位のタイムリーな情報共有はもちろん Teams で、プロジェクトの成果や取り組みについてなど、いわゆる全社のナレッジとしての情報共有はエンゲージで、とそれぞれを使い分けています。
「普段自分とは関わりの少ないメンバーが今どんな取り組みをしているのか?」
「他のチームではどんな課題があって、どんな成果があったのか?」
「自分のチームやプロジェクトに応用できそうな内容はあるか?」
など、発信されたストーリーからは、いつも業務を共にする“強いつながり”の中では得られない、新しい情報を知ることができます。
社内ポータルでのお知らせなどとも違い、SNSのように“いいね”やコメントでリアクションもできることもポイントです。
一方的な発信ではつながりは生まれづらいものですが、発信したストーリーへのコメントから思わぬ角度で気付きがあったり、新しいコミュニケーションや業務上での連携が生まれたりすることも。Teams アプリとして組み込み、いつも業務で使う Teams からもスムーズにアクセスできることで、組織横断の弱いつながりに効率よくアプローチ出来ています。
ここで、「Teams で社員全員を1つのチームに加えれば、同じようにインタラクティブな情報共有が出来るのでは?」と疑問を持つ方がいらっしゃるかもしれません。
理論的にはもちろん可能ですが、前述の通り Teams は全社での情報共有には不向きです。Teams で共有された情報は、一時的なフロー情報として流れていってしまううえに、タイムライン形式で新着レスのついた情報が常に一番下に来てしまうため、場合によっては有益な情報が埋もれてしまうことも…。
是非 Teams とは別の場所に全社の情報共有基盤を設けて、組織の弱いつながりにアプローチすることをオススメします。
いかがでしたでしょうか?
次回のVol.3では、「Teams × Teams アプリ 社内イベントで「つながり」をつくるポイント」についてご紹介していきます。皆様の業務における Teams 活用の一助となれば幸いです。
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