ディスカバリーズ 良波です。
前回のブログでは、新入社員によく起こる問題を情報共有でどう解決できるのか、をテーマにしました。今回は、社内での情報共有や周囲とのコミュニケーションによる働く人の心の変化について、自分の経験を通して感じたことを書いてみたいと思います。
つい最近、上司から「新しいサービスにつながるアイディアを考え、プレゼンテーション用の資料にまとめよ」という指示を受けました。新卒の自分にはハードルが高いながらも貴重な機会であったため、張り切って取り掛かりました。しかし、いざ作業を進めてみると、アイディアはどんどん出てくるものの、それを整理して資料にまとめる、という段階で行き詰ってしまい、まったく作業が進まなくなってしまいました。何の進捗もないまま時間ばかりが過ぎていき、いつしか仕事に対するモチベーションもかなり落ちてしまっていました。
そこで一旦仕事を中断し、周囲の人たちに「皆さんがモチベーションをあげるために心がけていることはなんですか?」と質問を投げかけてみました。その時もらった意見の中に「いきなり完璧を目指すのではなく、自分に達成できそうな目標を立ててそれを着実にクリアする、ということを積み重ねることで、それが自信につながり、モチベーションも自然と上がるもの」という言葉があり、ハッとしました。私は「上司の期待に応えたい」という気持ちがつのり、いつしかそれが「誰に見せても恥ずかしくない完璧な資料を作らねばならない」という焦りとなり、自分を追い込んでいたのだ、と気付いたのです。その意見をもらうことで、「最初から完璧を目指さず、まずは自分にできる範囲のことを一つ一つクリアしていくことから始めよう」と気持ちを切り替えることができ、急に心が楽になりました。また、周囲の人と色々な話をすることで、1人で抱えていた不安やフラストレーションが次第に解消されていくのを感じました。
そしてもう1つ、低迷していた気持ちを引き上げる大きなきっかけとなったのが「CEO blog」です。「CEO blog」はディスカバリーズの社内ポータルサイトのトップページに置かれており、経営者の思いや社員へのメッセージが日々ブログ形式の記事として発信されているコンテンツです。仕事に行き詰っていたので、何かのヒントが得られれば、とポータルサイトにアクセスし、その流れで何気なく社長ブログを読み始めました。読み進めるうちにいつしか「自分に与えられている仕事は会社の目標達成のための重要な役割を担っている」という気持ちが芽生えてきました。そして読み終わった後は「今期の会社の売上目標のうちの●●%に自分は貢献したい」という小さな目標を自分の中で立てていました。何気なく読んだ「社長ブログ」の記事により「この仕事が何のための仕事なのか。何に貢献できるのか」という視点で仕事の意味を考えることができ、いつの間にか仕事に対するモチベーションが高まっていたのです。
今回の経験を通し、周囲の人達と積極的にコミュニケーションをとったり、社内で発信されている情報に積極的に触れにいったりすることは、思いがけない有益な情報を得るだけでなく、自分と客観的に向き合うための心の余裕を産み出し、働くことに対するモチベーションを維持することにもつながるのだ、ということを強く感じました。
「情報共有」や「コミュニケーション」というキーワードはよく目にすると思いますが、私はその重要性について「働く人の心にどう影響するのか」という視点で今後も自分の経験を通して皆様に広くお伝えしていけたらと思っています。