カスタマーサクセスチームで、生成AIの利活用やビジネス開発を担当。
NTT東日本や日本マイクロソフトなどを経て、20年以上にわたり大手企業向けの営業・カスタマーサクセスに従事。従来型の日本の働き方に疑問を抱き、ITの活用による働き方改革に継続的に取り組んできた。
AI の進化が進む中で、マーケティング職において Copilot の活用はどのような変化をもたらすのでしょうか?
本記事では、ディスカバリーズのマーケティング担当・藤森さんが、Copilot と出会い、どのような成功体験をし、活用が進んでいったかをインタビューしています。「AI は右腕。だけど最後に差を生むのは“自分が何を大切にし、どう伝えるか”ですね」と考えている藤森さんの Copilot の使い方やそこから気が付いた事とは。
カスタマーサクセスチームで、生成AIの利活用やビジネス開発を担当。
NTT東日本や日本マイクロソフトなどを経て、20年以上にわたり大手企業向けの営業・カスタマーサクセスに従事。従来型の日本の働き方に疑問を抱き、ITの活用による働き方改革に継続的に取り組んできた。
新卒で入社以来、一貫してマーケティング部門に所属。
現在はプロダクトマネージャーとして、専門業務型AIソリューション「バーチャルスタッフ」をはじめとしたSaaSプロダクトのマーケティング・広報活動を担当。
自らの言葉に責任を持ち、伝えるメッセージに自分自身が納得することを大切にしながら、サービスの価値を正しく届けることを心がけている。
目次
鈴木:こんにちは、藤森さん、では簡単に自己紹介をお願いします。
藤森:私はディスカバリーズでマーケティングや広報発信担当をしています。マーケティング職は 4 年目で、「自分自身が納得して作ったものを外に出すこと」を大事にしながら仕事をしています。
鈴木:まずはスタートから。生成 AI が話題になり始めた頃、率直にどう感じました?
藤森:うーん、新しいもので正直苦手意識が大きくて、「難しそう、使いこなせなさそう」という気持ちが一番大きかったです。あまり得意じゃない領域だし…
鈴木:ニュースを見てもピンと来なかった、と。
藤森:はい。でもその中でも広報発信は進めていかなくてはいけないので、「このままじゃ置いていかれちゃいそう」っていう焦りも大きかったです。
鈴木:そんな気持ちが一変した瞬間があったのですか。
藤森:まずは広報発信におけるライティングのシーンで使ってみました。
初めはプロンプトが上手ではなかったので、思いついた単語をポチポチ打ちながら、こんな感じの文章にしたいんだよね~みたいに……言ってしまえばあまり期待をせずに使い始めたと思います。でもいざ Copilot に文章化を頼んだら、考えていても上手に文章にまとまらなかったことを、スッとまとめてくれたのです。すごく感動しました。上司のレビューも一発OKで、“AI って味方になる!” って実感しました。
鈴木:その文章、上司の方の反応はいかがでしたか?
藤森:とても良い反応をいただきました。Copilot と自分の知識を組み合わせることでクオリティの高い文章ができたと思っています。Copilot を使って作成した文書を上司にレビューしてもらった際、AI の助けを借りたことを含めて伝えましたが、『いいね、AI に手伝わせたんだね』って前向きに受け止めてくれて、心理的ハードルが一気に下がりました。
鈴木:成功体験をした後、他に業務はどう変わりましたか?
藤森:まず、「ゼロ→イチの作業時間」が激減しました。私は文書の書き出しや構成を考える際に悩むことが多くて時間をかけていたタイプでした。Copilot がその部分をサポートしてくれることで心理的な負担も減りますし、何よりスピードが加速しました。私は 1→10 のブラッシュアップに集中できるようになっています。この経験も AI の活用に対する抵抗感を減らし、楽しさを感じさせてくれたきっかけになりました。特に、Copilot が自分の思考を整理し、具体的な文章にしてくれることが大きな助けになってくれています。
鈴木:他にも何か Copilot を使った成功体験があれば、聞かせていただけますか。
藤森:全社に向けた説明会中に突然上司から「説明会の最後に知識確認テストをしたいからすぐに作って」とオーダーがきたんです。正直焦りました…。でも、そこで「Copilot が使えるかも!」と思い、まず PowerPoint の Copilot を使って、会議中に必要な情報を基にテストの内容を作成しました。その後、Microsoft Forms の Copilot を使ってテストフォームを作成し、間に合い、会議の最後にテストができました。まさに「Copilot リレー」で、自分でもうまく活用できたなと思える経験でした。上司からも、後日、柔軟でスピーディーな対応を褒めてもらえました。
鈴木:Teams の Copilot を良く使われると聞きましたが、会議で Copilot に一番助けられているところはどういうところですか?
藤森:オンラインで会議を行っていると移動時間などがないので、一日中ミーティングが詰まっていることが多いです。そのため、前のミーティングが延長してしまうと、どうしても次のミーティングに遅れてしまいがちです。そんなとき、Copilot があると 5 分遅刻しても『ここまでの内容まとめて』で即追いつけることがすごく助かっています。今までは途中参加しても何を話しているか分からず理解まで時間がかかったり、遅れてきた自分のために議論を止めて説明してくれる時間がとても非効率で申し訳なく思っていました。
また、開発部門との会議をしている時には、ふと技術的な専門用語が出てきた際に片手間で調べる手間が発生していましたが、今では用語の解説も Copilot に依頼していて、リアルタイムで理解を深めることができます。非常に便利です。
鈴木:社内の都合で一時的に Copilot が使えなくなった時があったと聞きましたが、その時はどうでしたか?
藤森:「会議の内容に追いつけない不安」を久々に味わいました。Copilot 無しの会議は、情報の洪水に泳がされる感じでしたね(笑)
鈴木:AI が業務に入ってきても、マーケティングの仕事として変わらないことは何だと思いますか。
藤森:自社のサービスの理解、そしてそれをどんな方法で伝えていくのかなど、マーケティング施策の推進における検討は、100% AI に代わることはないと思っています。あくまで AI は右腕のように心強くサポートしてくれる存在で、やはりマーケティングを前進させていくためには人が持つ推進力が必要だと考えています。
これからも、AI と肩を組んで上手に付き合っていきたいです。
鈴木:AI と肩を組んで行う仕事ってどのような感覚ですか?
藤森:業務量の変化より、ひとつひとつの業務のスピード感が早くなったと思っています。その分、空いた時間でまた別の検討ができるので、1日の中で出せるパフォーマンスの最大値が上がった感覚です。
鈴木:今後、さらに AI が普及していく中で、マーケティングの仕事はどう変化すると思いますか?
藤森:AI で一定の文章やメッセージの品質は誰でも出せるようになると思います。だからこそ “人の心を動かすエッセンス” が差別化の鍵になると思っています。最近、感じるのは、メンバーから依頼される文章のレビューの難しさです。AI を使って文章であることはだいたい分かるのですが、ただそれだけを並べた文章だと、やはり “思い” や “個性” が薄く感じてしまうことがあります。
今後も、「自分自身が納得して思いを込めて作ったものを外に出す」マーケッターにこだわりながら、よりひとつひとつのクオリティを上げるため、AI の力を借りて推進していければいいなと思っています。
Copilot の社内展開には、さまざまな課題が顕在化しています。
「生成AIに関する教育制度が整っていない…」
「データソースの整理ができておらず、セキュリティが心配…」
「社内の利活用が伸びず、効果算出ができていない…」
やみくもに社内に導入・展開をしてもなかなか結果は出ず、長期的に活用していくためには、ガイドラインの設計や社員モチベーションの向上、効果検証等、たくさんのステップが存在します。
ディスカバリーズでは、こうした課題に、自身の経験や、これまでのご支援実績を踏まえた独自のナレッジを活かし、Copilot の社内展開・活用をご支援しています。
Copilot の利活用や展開に悩んでいるお客様は、是非、お気軽にお問い合わせください。
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