
社名:キリンビジネスシステム株式会社
業種:製造業
従業員数:300名以下

キリンビジネスシステム株式会社は、キリングループ唯一の情報システム会社として、グループ全体の IT 戦略とデジタル活用を推進しています。Microsoft 365 Copilot の本格導入に伴い、ディスカバリーズの「Copilot 伴走支援サービス」を採用。勉強会や学習コンテンツ制作、問い合わせ対応などを通じて継続的な活用定着を支援しました。 その結果、導入半年で6,000ユーザー超への展開と生成 AI 利用率70%を達成。さらに Copilot Studio 活用ガイドラインの整備や AI エージェント活用の基盤構築を実現し、グループ全体での AI 活用を加速しています。

お客様の実践事例を通じて、組織への定着や業務改善につながった
取り組みをご紹介しています。
以下より、ディスカバリーズのお客様成功事例を
まとめてご覧いただけます。
キリンビジネスシステム株式会社(以下 KBS)は、「酒類」「飲料・ヘルスサイエンス」「医薬」の3事業領域で展開するキリングループにおける唯一の情報システム会社です。グループ全体の IT 戦略策定から案件の実行に至る IT ライフサイクル全般に関わり、情報戦略の全体最適と価値創造をリードする役割を担っています。
同グループでは、デジタルの力で「人がやらなくてよい仕事をゼロにする(=生産性向上)」と「人と共に価値を生み出す仕事を加速させる(=価値創造)」をビジネス成果の二本柱とした「KIRIN Digital Vision 2035」を策定。AI の活用促進をその基盤のひとつの要素として位置づけ、AI 人材の育成や独自生成 AI ツールの導入など、業務を AI に代替させて生産性を高める取り組みを進めています。
その取り組みの一環として同グループでは、2024年から Microsoft の生成 AI ツール「Microsoft 365 Copilot」(以下 Copilot )の検証を実施。Microsoft 365 ツールとの親和性の高さを評価して、2025年6月からグループ各社で本格導入が進められることになりました。本プロジェクトにおいて KBS は、グループ全体の Copilot 導入および活用推進を担っています。

キリンビジネスシステム株式会社
デジタル本部 デジタル統轄部
統轄部長 松河 秀彦氏
キリンビジネスシステム株式会社 デジタル本部 デジタル統轄部 統轄部長の松河 秀彦氏は、同社の役割を以下のように語ります。
「当社の強みは、グループの各企業を熟知し、デジタルに関するサービスを一気通貫で提供できる点にあります。今回のプロジェクトでも、単にCopilot や AI ツールを導入するだけではなく、グループ会社それぞれの事業に踏み込んで、それぞれに異なる運用を伴走支援し、Copilot や AI ツールを価値創造のために役立てることが、私たちの役割だと考えています」(松河氏)
本プロジェクトの実施にあたり、KBS ではディスカバリーズの「Copilot 伴走支援サービス」を採用しました。グループの IT 活用を支援するキリンビジネスシステム株式会社 デジタル本部 EA・AI 推進統轄部 AI 推進グループの辻 佐知氏は採用の理由についてこう語ります。
「もともと当社では、グループ従業員の ICT リテラシー向上を目的としてディスカバリーズさんの Microsoft 365 活用支援サービスとデジタルアカデミーサービスを活用していました。近年は、Power Platform を活用した市民開発の推進プロジェクトを支援していただいています。ディスカバリーズさんは Copilot の知見も豊富ですし、伴走してプロジェクトを進めてくれる姿勢に信頼を置いていたので、Copilot 導入を支援いただくのは自然な流れでした。」(辻氏)

キリンビジネスシステム株式会社
デジタル本部 EA・AI 推進統轄部
AI 推進グループ
辻 佐知氏

キリンビジネスシステム株式会社
デジタル本部 EA・AI 推進統轄部
AI 推進グループ
田中 英之氏
辻氏とともに IT 活用推進を担当するキリンビジネスシステム株式会社 デジタル本部 EA・AI 推進統轄部 AI 推進グループの田中 英之氏も、ユーザーからの問い合わせ対応を担当する立場から、ディスカバリーズの伴走支援を高く評価しています。
「たとえば Power Platform での市民開発に関する内容は、メールやチャットだけだと伝わりにくいことも多いのですが、ディスカバリーズさんの担当者が Teams 会議でユーザーと直接対話して解決してくれるので、高く評価されています。また、キリングループの各グループ会社の特徴も把握してくれているので、各社に適した施策を提案してくれるのも助かっています。」(田中氏)
Copilot 導入に際してのディスカバリーズからの支援サービスは多岐に及んでいます。まずは導入が決まった2025年6月に勉強会を開催。ディスカバリーズの担当者が「Copilot とはなにか」といった基礎的な知識から実際の活用シーンまでを紹介する内容で、そのアーカイブ動画は、初めて Copilot を利用する従業員向けの教材として、その後も活用されています。
また、IT リテラシーの向上を目的として設置された「IT サービス活用ポータルサイト」に公開されている Copilot の Tips 紹介動画の制作や、全従業員向けの定期メールマガジンの発行も、ディスカバリーズが支援しています。

「ディスカバリーズさんに制作してもらったコンテンツは、キリングループに特化した内容なのでとても効率的に学べるうえに、関連コンテンツとの連動など、継続的に学習しやすい工夫が施されているので、活用しています。とても役立っています。」と松河氏。移動の電車内などで気軽に開いて学習しているとのこと。
「困ったことを解決してもらうという意味では Copilot を使ってもいいのですが、今のところ、困りごとをチャットに書き込む前に、コンテンツを視聴することで解決できることも多く、助かっています。」(松河氏)
辻氏によると、導入開始から約半年でグループ全体での Copilot のライセンス数は6,000を超え、なかでもキリンホールディングス、キリンビール、キリンビバレッジの各グループ会社では全社で導入されています。Copilot を導入したことによりキリングループでの生成 AI 利用率は70%に到達しており、勉強会のアンケートなどを見ても、多くのユーザーがその利便性を高く評価しているそうです。
キリングループでは、2026年を「AI エージェント元年」と位置づけ、今後は AI エージェントの活用を進める方針を発表しています。その流れを促進するための施策として、KBS は Copilot 活用コンテンツの制作に引き続き、AI エージェントや AI エージェント作成ツール「Copilot Studio」の関連コンテンツを充実させ始めています。
「ディスカバリーズさんには Copilot Studio の活用ガイドライン作成の段階から協力してもらっているのですが、おかげで非常に質の高いガイドラインを迅速に展開することができました。これを基盤とすることで、スムーズに活用を推進していけると考えています。」(辻氏)
2025年12月には、キリングループが従業員向けに開催している「KIRIN DX フェス」で、ディスカバリーズが AI エージェントをテーマとした勉強会を実施。多くのユーザーから問い合わせがあるなど、反響は大きかったといいます。
「AI エージェントへの関心の高さが伺えましたし、ディスカバリーズさんがとてもフレンドリーにユーザーに接してくれたおかげで、Teams のコミュニティでは気後れしてしまうような人でも質問しやすい雰囲気をつくることができました。私たち内部の人間でも気づかないような困りごとやニーズを吸い上げてくれたので、とても助かりました」(辻氏)

「KIRIN DX フェス 以降、Copilot Studio に関する問い合わせは着実に増えています。Power Platform を使った市民開発での Copilot 活用などが進むことで、今後はより複雑な質問も増えてくると思いますので、ますますディスカバリーズさんに助けてもらう場面が増えると思います」(田中氏)
キリングループでは、今後さらに AI の活用を加速させて、従業員全員が生成 AI を活用すること、さらに AI エージェントを業務に取り込み、Agentic AI による業務自動化を実現し、2035年までに人がやらなくてよい仕事をすべて AI に代替することを目標に掲げています。
「大切なのは、AI や Copilot を単体で活用するだけではなく、Microsoft 365 ツールと組み合わせて、いかに業務を効率化し、事業価値を上げられるかです。今後私たちが取り組むべきことは、普段の業務のなかに AI や Copilot が溶け込み、誰もが自然に使いこなせる状態の創出だと考えています」(松河氏)
一方で、AI は未知の領域であり、試行錯誤は続けていかなければならないと松河氏。AI を有効に役立てるためには、企業や業界の垣根を超えてユースケースを共有し合うことが重要、と力を込めます。
「当社でも、他企業に Copilot や AI エージェントの活用について話を聞くなど情報収集はしていますが、やはり限界があります。深く顧客のことを理解して伴走支援するディスカバリーズさんであれば、より多くの情報を得られると思いますので、当グループ各社に応用できるようなユースケースのご提案を期待しています」(松河氏)
キリングループが掲げる「KIRIN Digital Vision 2035」。その核心である「人がやらなくてよい仕事をゼロにする」という目標は、もはや遠い未来の話ではありません。今回の Copilot 導入と、それを支えたディスカバリーズの伴走支援は、グループ全体の生産性を劇的に向上させる確かな一歩となりました。
導入半年で利用率 70% 超という成果は、KBS が持つグループへの深い理解と、ディスカバリーズが持つ Microsoft 365 の専門的な知見が掛け合わさったからこそ成し得た結果です。
今後、キリングループにおける DX プロジェクトの舞台は、AI エージェントによるさらなる高度な業務自動化へと移ります。ディスカバリーズは、これからも「伴走者」として、新たな領域に挑むキリングループの DX ジャーニーを支援し続けてまいります。
<導入プロダクト/ソリューション>